第46回北信越国民スポーツ大会

【強化委員長 鏡味 照明】

 8月22日から24日に、富山県の富山県総合体育センターにおいて第46回北信越国民スポーツ大会バレーボール(6人制)競技が開催され、6人制少年男子の1種別が滋賀県で開催される国民スポーツ大会への出場権を獲得しました。少年男女はどの県も力が拮抗しており、フルセットの試合も多く、どの県が勝ってもおかしくない激戦でした。

 その中でも、少年男子の松本国際高校は、4試合中3試合がフルセットという厳しい戦いでしたが、他県よりもチームの完成度が高く、接戦をしっかり勝ち切って4戦全勝で本国スポへの切符を手にしました。選手個人の体格、高さでは圧倒的不利な中、個の特徴を最大限に引き出した粘り強い守りからの超高速バレーは見ごたえのあるものでした。

 少年女子も、どこが抜け出すか解らない混戦状態でした。長野県は東京都市大学塩尻高校の単独チームで臨み、1日目福井県戦にはフルセットで勝利しましたが、新潟県戦では攻守の要の馬淵選手が途中捻挫で交代するアクシデントもあり0-2で落としてしまいました。2日目の石川県戦は1セット目こそまごつきましたが、徐々に安定したバレーを取り戻し、フルセットで勝利。最終富山県戦も危なげなく2-0で勝利し、3勝1敗としました。しかし、福井県、新潟県との三つ巴になり、結果的には新潟県にストレートでの敗戦が響き、セット率で3位となり本国スポ出場を逃してしまいました。

 成年男女は5セットマッチのトーナメント戦でしたが、男女とも決勝に進出しました。成年女子は、信州ブリリアントアリーズの単独チームで臨み1・2回戦は危なげなく勝ち進み、決勝では富山県(SVリーグのKUROBEアクアフェアリーズ富山の若手選手中心)と対戦しました。1・2セットは長野県のペースで進み連取。3セット目も終始リードした展開でそのまま押し切れるかと思われましたが、終盤逆転でセットを落とすと、流れは富山県に。3・4セットを取られファイナルセットでの決着となりましたが、富山県の勢いを止められず、セットカウント2-3で敗れ、惜しくも本大会進出は叶いませんでした。

 成年男子は当初長野ガロンズ単独でしたが、怪我人が出たため急遽飯山体協(元長野ガロンズ)の小林選手を加えた選抜チームとなりました。1回戦の新潟県戦はストレートで勝利し、決勝戦は石川県との試合となりました。石川県はSVリーグ、Vリーグ、元Vリーガーという選手を揃え、かなりレベルの高いチームでした。長野県もよく健闘し3セット目をものにしましたが、勝利には届かずセットカウント1-3で敗れ、本大会出場はなりませんでした。

 今年度は本国スポへは6人制は少年男子のみの出場となりましたが、松本国際の超高速バレーが旋風を巻き起こしてくれることを期待したいと思います。

 また、ビーチバレー少年は、少年女子の松商学園高校の伊藤・務台ペアが昨年の5位入賞以上を目指して出場します。2人の活躍も期待したいと思います。