第46回北信越中学校総合競技大会
【県中体連専門委員長 小田切 克仁】
今年度の標記大会は、福井県開催。会場は昨年度、全国中学校体育大会の会場となった福井県福井市のセーレン・ドリームアリーナ。長野県からは、男子:小布施クラブ、NEX WAY SC BOARS、飯島・中川中学校、女子:松本国際中学校、ガロンズ夢王、上田市立第五中学校の以上6チームが参加しました。
先ず男子ですが、長野県1位の小布施クラブは1回戦、福井県3位の鯖江市鯖江中学校を25-13、25-15で下し、準々決勝では北信越新人大会優勝の富山県1位、南砺市立吉江中学校と対戦。今大会屈指の相手エースアタッカーの攻撃に対してディフェンスで徐々に対応し、安定した試合運びで25-22、25-22と競り勝って、昨年に続いて準決勝に進出しました。その相手は、優勝候補:石川県1位の白山市立光野中学校。小布施は北信越新人大会の雪辱に燃えましたが、速いトス回しと効果的なブッシュボールに対応できず、18-25、20-25で落としました。続く全国大会出場決定戦は、新潟県1位の妙高市立新井中学校との対戦になりました。最高到達点320㎝を超えるエース2人を擁する新井中のブッロクとアタックに対し、小布施は速いトス回しからのブッロクアウトで効果的に得点を重ねて25-16、25-23で勝利。見事に北信越3位で全国大会への出場権を獲得しました。
本県2位のNEX WAY SC BOARSは、この世代県ナンバーワンエースと評される山越を中心に、1回戦は富山県2位の庄川・平中学校に25-19、25-13で勝ち、2回戦では福井県1位、北信越新人大会準優勝の福井市至民中学校と対戦。互いのエースの活躍で25-19、15-25とセットを取り合い、セットカウント1-1となりました。ファイナルセットに入ると、それまでなかなか決まらなかったセンター攻撃が要所で決まり出し、相手のミスも重なって25-21と競り勝って2日目に進出しました。小布施も勝ち残っていたことで、この時点で本県男子勢は4年連続全国大会出場が決定しました。BOARSの準決勝の相手は新井中。最初は、相手の高い攻撃になかなか対応し切れずに第1セットを21点で落としましたが、第2セット終盤から3枚ブロックとフロアディフェンスが噛み合うケースが多くなり、このセットを27-25で競り勝つと、第3セットもリードしては追いつかれる一進一退の激戦を粘りのディフェンスで制し、26-24と奪取。決勝進出を果たしました。その決勝は、光野中との対戦。第1セットは小布施同様早い攻撃に苦しんで11点で落とし、第2セットもトータルディフェンスを修正したものの、22-25で競り負けて準優勝に終わりました。
尚、本県3位の飯島・中川中学校は、初戦で石川県2位の金沢市立兼六中学校と対戦。エースの飯島が奮闘するも、そのエースが徹底マークに遭った上に相手の的を絞ったサーブに長所を消され、1回戦での敗退となりました。
一方の女子、松本国際中学校は1回戦、高速バレーが冴えわたり、福井県3位のあわら市金津中学校を19点と11点に抑えて下し、2回戦で優勝候補の新潟県1位の新潟中之口VCと対戦しました。第1セットは相手の高い攻撃に対応し切れずに14-25で落とすも、ネットディフェンスを修正して第2セットを26-24で取り返しました。迎えた第3セットは互いの力と力がぶつかり合った、今大会一番と言っても過言ではない激闘となりました。相手にマッチポイントを握られるも、粘りの守備とライト攻撃で追いつき、一時は逆マッチポイントを握るも、惜しくも軍配が翻らず、29-31で敗退となりました。この後、中之口VCが準決勝・決勝の4セット、何れも20点も取られずに優勝したことを考えれば、松本国際中にも充分優勝の目はあったと思われます。全く惜しい敗戦でした。
本県2位のガロンズ夢王は、1回戦で新潟県2位のGlitterを23点と18点で下し、昨年度の北信越新人大会決勝と同カード、福井県1位:福井工業大学附属福井中学校との対戦に臨みました。1セット目は相手の高い攻撃とサーブに崩されて16点で落としましたが、2セット目、3セット目は粘りのディフェンスから宮川、阿部が決めきる展開。両セット共相手を18点に抑えて、優勝候補の一角を崩しました。準決勝は、富山県1位の堀川WingsVCと対戦。第1セットから相手エースのスパイクを何度も拾って真ん中から決める粘りのバレーに相手が我慢し切れず、26-24、25-16で決勝戦進出を決めました。その決勝は、松本国際中を下した中之口VCとの対戦。力強いサーブとコートをいっぱいに使ったワイドな攻撃になかなか対応できず、13-25、19-25で敗れました。しかし、惜しくも準優勝という結果ではありましたが、クラブ史上初の全国大会への切符を掴みました。
尚、昨年2年生ながら県選抜に選ばれたエース:高橋を擁する上田市立第五中学校は、初戦で石川県2位のPFUブルーキャッツU15を25-18、25-15で下し、2回戦では堀川WingsVCと対戦しました。1セット目は、高橋の強打等で25-21で奪取しましたが、2セット目以降は相手がブロックを修正。高橋の攻撃を阻んで15-25,11-25と連取され、ベスト8での敗退となりました。
しかし上記の結果、長野県より男子2チーム、女子1チームの計3チームが全国大会に進出。「強い長野」と称された時代の輝きを、新規参入したクラブチームを中心に取り戻しつつあります。この3チームの、8月17日(日)~20日(水)に長崎県で行われる全国大会での活躍を祈念致します。



