令和7年度 長野県高等学校総合体育大会バレーボール競技
【県高体連専門委員長 中澤健祥】
標記大会が東信地区(佐久市・小諸市)で開催され、6月7日(土)から9日(月)にかけて熱戦が繰り広げられました。
女子決勝戦は、昨年度新人戦を制した松商学園高校(松商)と、5年連続優勝を狙う東京都市大学塩尻高校(都市大塩尻)の対戦となりました。第1セットは序盤に都市大塩尻がブレイクポイントでリードするも、両校エースアタッカーを中心に打ち合う拮抗した試合展開となりました。お互いに高速バレーを持ち味としながら、「高さの都市大塩尻」vs「巧さの松商」が随所に発揮され、23-23の同点で最終盤に入りました。ここで都市大塩尻はレフトからの力強いスパイクでセットポイントを獲得。最後はサービスエースで25-23としてセットを先取しました。第2セットも両校が互いにブレイクを繰り返す白熱した展開となりましたが、松商は12-14から4連続ポイントで逆転。更にその勢いのまま連続して得点を重ね、23-16とリードを広げました。しかし、ここで都市大塩尻が粘り強く反撃し、20-23から松商のセットポイントを凌いで24-24のデュースに持ち込みました。こうなると勢いは都市大塩尻。相手ミスでマッチポイントを得ると、最後は又もやサービスエースで試合を決め、都市大塩尻が劇的な逆転勝利で5年連続11回目の優勝を果たしました。
男子決勝戦は、新人戦優勝校の松本国際高校(松本国際)と、決勝戦で惜しくも敗れた長野日大高校(長野日大)が対戦。第1セットは序盤にお互いスパイクミスが出る中、拮抗した展開で進みました。11-10と松本国際が僅かにリードした場面から、相手サーブミスをきっかけに松本国際が3連続得点。このリードを守り切って、25-21でこのセットを取りました。続く第2セットも両校の持ち味が存分に発揮され、松本国際はツーセッターシステムを活かした多彩な攻撃を展開。対する長野日大は高さを活かした強力なスパイクで応戦。一進一退の攻防が続きましたが、16-13と松本国際がリードした場面で試合は大きく動きました。松本国際は強烈なジャンプサーブで相手レシーブを崩し、2本のサービスエースを含む怒涛の7連続得点を記録。一気に23-13と長野日大を突き放し、最後はレフトからのスパイクを決めて25-16でセットを奪取。セットカウント2-0のストレートで勝利し、4年連続13回目の優勝を飾りました。
女子優勝校は岡山県岡山市、男子優勝校は島根県松江市で行われる全国高等学校総合体育大会への出場権を獲得しました。又、男女各上位4チームが6月20日(金)~22日(日)に石川県で開催される北信越大会へ出場します。各チームの健闘をお祈り致します。

